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2022.04.17更新

こんにちは阿南歯科の倉金です。今日は歯周病が全身に及ぼす影響について考えていきたいと思います。

歯周病とは細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐきの境目に汚れがたまり、そこに多くの細菌がたまりハグキの腫れ、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
歯周病が全身に及ぼす影響として、狭心症・心筋梗塞、糖尿病、妊娠性歯肉炎、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症、メタボリックシンドロームなどがあげられます。

1、狭心症・心筋梗塞
歯周病原因細菌により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラークができ、血液の通り道は細くなり、プラークがはがれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まってしまいます。

2、脳梗塞
脳の血管にプラークが詰まり脳梗塞を起こします。歯周病の人はそうではない人の2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。

3、糖尿病
歯周病は腫れた歯肉炎から血管内に侵入し、全身にまわります。炎症性物質は血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせ糖尿病を併発します。

4、妊娠性歯肉炎
一般に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。これは女性ホルモンが大きく関わっていて、エストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すことが原因です。

5、誤嚥性肺炎
歯周病のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどりつくものもあり、高齢者の死亡原因である誤嚥性肺炎の原因になります。

6、骨粗鬆症
閉経後エストロゲンの減少で全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨がもろくなり、歯が抜ける原因になります。

7、メタボリックシンドローム
歯周病の病巣から放出されるLPS(歯周病菌由来の毒素)やTNFaは脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増化させ、血糖値を上昇させます。

歯周病を放置したままにしておくと様々な病気を引き起こすので、歯ブラシを頑張りましょう!何かありましたら当院にご相談ください。

はみがき

藤沢市 六会日大前 阿南歯科医院 歯科衛生士 倉金

投稿者: 阿南歯科

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