フッ素による予防
2020.11.25更新
blog
こんにちは、阿南歯科の篠原です。
11 月も下旬に差し掛かりより一層肌寒さを感じる様になってきましたが皆さん体調など崩されていないでしょうか?
世間では新型コロナウィルス感染症(COVID -19)の第三波到来と騒がれており日々の感染者数が増加傾向にあり、依然気を抜けない状況が続いおります…
さて今回のテーマは「フッ素」についてお話ししていきたいと思います。
フッ素は虫歯の予防に効果があると聞いた事があるかと思いますが、いったいどの様な物なのでしょうか?元素記号では「F」と表記されます。そして「ppm」という単位が用いられます。(1/100万)フッ素というと歯磨き粉に含まれいるやつね!と思う方もいるかと思いますが、
意外と身近な物にも含まれているのをご存知でしょうか?
このフッ素ですが日常生活でも無意識のうちに含まれている物を摂取しているんです。食品では牛肉、魚介類(特にイワシ)果物(ミカンやリンゴ)野菜(大根やニンジン)等に含まれています。あとは緑茶等にも含まれているため、知らないところでフッ素を摂取しているんですね!
もちろん皆さんがお使いの歯磨き粉にも入ってる物がほとんどだと思われます。
歯磨き粉には「フッ化ナトリウム」として配合されています。
ではどの様な効果が期待できるのでしょうか?
歯の表面というのはエナメル質というとても硬い組織で覆われていますが、虫歯の原因菌が産生する酸により簡単に溶けてしまうため、フッ素により表面をコーティングする事で歯質を強化する働きがあります。(歯質強化)
また、虫歯の原因菌の活動を抑制し、酸産生能を低下させる働きも有ります。(菌抑制)
そして、初期虫歯により脱灰してしまった歯の表面を修復してくれる働きも持っています。(再石灰化)
利用方法として代表的なものはフッ素塗布、歯磨き粉、洗口法といった物があります。
フッ素塗布は当院でも高校生までを対象としたキッズクラブに入会された方に塗布を行っております。定期的に塗布をする事で虫歯予防の効果が期待されます。
日本の歯磨き粉の90%以上にはフッ素が配合さ
れています。濃度の上限が改定され現在では国
際基準の1500ppm以下(薬用歯はみがき類製造販売承認基準)となったため市販の歯磨き粉では1450ppmまでの物が売られており、子供用では900ppm、500ppm、100ppmの物があります。歯磨き粉を使った後は何回もお水で口をゆすがず、1〜2時間は飲食を控えると良いでしょう。また就寝前に行うとより効果的と言われています。
洗口法には毎日法(250ppm)と週一回法(900ppm)というのがあり低濃度のフッ素が含まれている水溶液で口をゆすいでもらうことで歯にフッ素を作用させます。
最後になりましたが、フッ素塗れば虫歯ができないという訳では有りませんので普段からの歯磨きやフロスが重要となってきます‼︎
当院では歯磨き指導も行っておりますので磨き残しの確認や歯ブラシの当て方、フロスの使い方など一度確認してみてはいかがでしょうか?
藤沢市 六会日大前 阿南歯科 篠原
投稿者: