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2022.08.15更新

こんにちは。歯科衛生士の八木です。
厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

皆さん8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動って言葉を聞いたことはありますか?
8020運動とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という歯の健康づくりの運動です。

そもそもなぜ80歳で20本なのかというと、人間は20本以上歯があればほとんどのものをおいしく食べることができると言われています。
歯がなくなってしまうと、柔らかいものや食べやすいものばかり食べてしまいますので、食べるものに偏りがでてしまいます。
そうすると咀嚼力が低下してしまうだけでなく、会話も不自由になってしまったり、生活の質(QOL)まで低下してしまいます。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。次に虫歯です。つまり歯周病予防や虫歯予防を行うことが、歯の喪失の防止につながります。

8020運動は1989年に始まりました。
現在33年が経ちましたが、この運動が始まった頃は8020達成者は10%以下でした。2020年までに50%達成という目標が立てられましたが、2016年の調査では50%が達成されました。
ぐらふ1
この約30年間でなぜ目標を達成できたのか見ていきたいと思います。
8020運動が開始された当時と現在の状況を比較してみると、
①1日2回以上、歯を磨く者が倍以上に増加。
②デンタルフロスや歯間ブラシ等の補助的な清掃用具の使用者が増加。
③定期歯科健診を受診する人が増加。
などがみられます。
ぐらふ2
むし歯予防や歯周病予防をする人が増えたことで、歯を失う人が減ってきました。

自分の歯でしっかりとなんでも食べられるということは、とても幸せなことですし、お口の健康は全身の健康にもつながります。
8020を達成できなかった方も、これ以上歯をなくさないように心がけることが大切ですし、しっかりと噛み合う入れ歯やインプラントなどを入れることで、噛むことができれば全身の健康を維持できます。
いつまでも自分の歯で美味しく食べられるために、毎日の歯磨きをしっかり行うことが大切です。
ただ単に歯の本数が20本以上あればいいというわけではありません。健康な歯の状態がどのくらいあるかが大切なので、痛くなってからではなく歯科医院での定期的な検診を受けて、お口の中の健康を保ちましょう。

藤沢 六会日大前 阿南歯科 歯科衛生士 八木

投稿者: 阿南歯科

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