むし歯の原因
2021.07.28更新
こんにちは!歯科衛生士の村中です。
梅雨が明け、毎日暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
この時期は水分補給でジュースやスポーツドリンクを飲んだり、家にいる時間が長いとアイスやおやつを食べる機会も多くなってくるかと思います。
甘いものを口にするとなると、気になってくるのがむし歯ですね。
では、なぜむし歯になるのかご存知ですか?
今日はそのことについてお話していきます。
むし歯になってしまう理由はなんですか?と聞かれると、
「歯磨きができていないから」
「甘いものばかり食べるから」
と頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
しかし、それだけが原因ではないのです!
むし歯になるには4つの因子が関係しており、その輪が重なりあった時にむし歯になると言われています。
上の図をニューブランの4つの輪といいます。
【細菌】
お口のなかにいるむし歯菌です。
増殖する際に酸を出し、歯を溶かしてしまいます。
【食物】
お口のなかに残った食べカスや磨き残し(プラーク)です。
むし歯菌は糖質を栄養にして増殖し、特にお菓子やジュースなどに多く含まれているショ糖を好みます。
なので、甘いものが好きな人は甘いものを食べない人に比べてむし歯になりやすいのです。
【歯質】
人それぞれの歯の強さは違います。
歯の表面にあるエナメル質の薄さや密度には個人差があります。
【時間】
食べカスや磨き残し(プラーク)がお口のなかに残っている時間のことです。
上記3つの条件が重なってもむし歯菌は増殖しません。
磨き残しの中でむし歯菌が糖質を分解して酸をつくり、この酸が歯を溶かしてしまいます。
この4つが重ならないようにするために予防することがとても大切です!
① 甘いものはなるべく控える。キシリトールなどの代用甘味料を利用する。
② だらだら食べたり飲んだりせず、おやつやジュースは時間を決めて口にする。
③ 朝昼夜、食べたらすぐに歯を磨く。特に夜はしっかり磨き、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯の間の磨き残しもしっかり取る。
④ 歯の質を強くするためにフッ素を塗る。歯並びが悪いところがあれば矯正をする。
このようにリストアップしてみると、すぐにでも始められることばかりで、難しいことはないですよね!
当院でも、むし歯予防として歯の検診やお掃除はもちろん、歯磨き指導やフッ素塗布、シーラントなどを行なっていますので、夏休みを利用してご家族皆さんで是非いらっしゃってください。
藤沢市 六会日大前 衛生士 村中
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