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2021.10.24更新

皆さん、こんにちは!歯科医師の大山です。

10月に入り寒暖差が激しい日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目でもあるこの時期は体力・気力ともに疲れが出て体調を崩しやすい時期でもあります。また、このようなストレスを感じやすいときに起こるのが歯ぎしりです。

「歯ぎしみの拍子とるなりきりぎりす」

皆さんはこの句を聞いたことがありますか?
これは江戸時代の有名な俳人、小林一茶の句です。自分自身の歯ぎしりの音に合わせてきりぎすが鳴いている状況を楽しんでいる様子を表しているとも読み取れる一方で、諸説ありますがこの句を詠んだ当時、小林一茶は歯周病によって歯が無かったとも言われております。そのように考えると、歯があった頃の歯ぎしりを懐かしむように感じとることができ深みがより増す句になりますね。

多くの方が「歯ぎしり」と言う言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、実は「歯ぎしり」には3種類あるのはご存じですか?
歯科のなかでは「歯ぎしり」のことを「ブラキシズム」と呼んでおり
1つ目は、上下の歯をギリギリとさせる「グラインディング」
2つ目は、上下の歯を強く食いしばる「クレンチング」
3つ目は、上下の歯を小刻みに動かす「タッピング」

はぎしり
の3つに分けられます。

「歯ぎしり」をしている多くの方が行っているのが1つ目に紹介した「グラインディング」です。また、寝ている時などに無意識のうちに「ギリギリ」「ギシギシ」といった大きな音を出した経験がある方も多いとは思いますが、昼間も同様に歯ぎしりは生じます。

この「歯ぎしり」はどうして生じてしまうのか、今でも多くの臨床研究などがされていますが完全に解明されているわけではありません。しかし「歯ぎしり」の原因のほとんどはストレスが関係していると言われております。
「歯ぎしり」をしたことや音を聞いたことがある人には分かるかとは思いますが、歯をこすり合わせるだけでとても大きな音がすることに驚いた方も少なくないと思います。
そして「歯ぎしり」をすることによって、歯や歯を支えている周りの組織になる歯肉や骨さらには全身に負荷がかかっているため、顎の関節の負担も大きく顎が痛くなったり、肩が凝ったり、知覚過敏の症状がでたりといったことが生じます。

このような「歯ぎしり」の悩みに対して症状を和らげる方法として、口の周りの筋肉をほぐすマッサージやマウスピースを主に寝ている間に装着し歯のダメージを軽減するやりかたがあります。
コロナの影響でストレスを多く感じた人も多いかとは思いますが、1人で悩まず好きなことでストレスを発散してみたり、心当たりのあるかたは歯科医院で相談してみてください。

六会日大前駅 藤沢市 阿南歯科 Dr.大山

投稿者: 阿南歯科

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