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2020.09.01更新

こんにちは。阿南歯科 訪問部事務の鈴木です。
今回は『誤嚥性肺炎』についてお話をさせて頂きたいと思います。
みなさんは誤嚥性肺炎という言葉を聞いたことがありますか?
誤嚥性肺炎とは、誤嚥(食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと)から発症する肺炎のことを指します。

普段、私たちが食べ物を口にした際、食道を通過し胃に送られます。
その時に誤って気管に入ってしまう事もありますよね。そういった時、私たちの体は咳をして吐き出そうとします。
しかし飲み込みに関係する機能(嚥下機能)が低下すると、飲み込んだものが気道に入り込むようになり、併せて吐き出す力も衰えてくる為、肺に送られてしまい『誤嚥性肺炎』の原因となります。


誤嚥性肺炎①

肺炎は、近年日本人の死亡原因第3位という高い割合を占めています。
また、高齢者の肺炎の種類を調べたデータによると、80歳代の約8割、90歳以上では9.5割以上が誤嚥性肺炎であったと報告されています。
これにより高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎だと考えられているんです。

では最後にこの誤嚥性肺炎をどう予防していくか。大きく分けると3つのポイントがあります。

誤嚥性肺炎④


今回は、『お口の中を清潔に保つ』『嚥下機能を高める』ことについてお話をしていきます。

1. お口の中を清潔に保つ
ご自宅での毎日の歯ブラシ等のケアはもちろんですが、入れ歯はぬめりがとれるまで洗浄をしたり、歯科医院での検診に行ったりする等、汚れや細菌をなるべく減らすようにしていきましょう。
また、ケアグッズには歯ブラシ以外にも様々なものがあります。
歯と歯の間に歯間ブラシを入れて汚れをとったり、タフトブラシ(毛先が一束にまとまったブラシ)で磨きにくい奥歯や側面を清掃したり、スポンジブラシ等で舌や頬の内側の内側も清掃していくことも重要です。


誤嚥性肺炎②


1. 嚥下機能を高める
ご家庭で簡単にできるものとして、嚥下体操というものがあります。

誤嚥性肺炎③

参考文献「はじめよう!やってみよう!口腔ケア」


嚥下体操を行うタイミングとして一番おすすめのタイミングは、お食事をとる前です。
またその他にも、テレビを見ながら、お風呂につかりながらなど、何かをしながら行えるのが嚥下体操の魅力です。
お口や頬の体操、早口言葉などを行いうことで、唾液も出やすくなり、嚥下機能も鍛えることができます。
インターネット等で検索すると様々なものが出てきますので、検索をしてみて下さい。
行う際は、無理のないように行ってくださいね。毎日無理なく、継続して行うことが大切です!
当院では外来のほかにも、訪問診療を行っております。
何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

藤沢市 六会日大前 阿南歯科 訪問事務 鈴木

 

投稿者: 阿南歯科

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